・茨城県は、全国でも有数の自動車保有県で、自動車からのCO2排出量は大きな割合を占めています。 ・そこで、自動車からのCO2排出量を削減するため、NPO法人や県、いばらきエコドライブ推進協議会などがコンソーシアム(共同体)を構築しました 。 ・県内の事業所(業務部門)と推進員を対象に、エコドライブ講習等を開催し、受講前後の使用燃料削減量を実際に測定し、削減効果の検証を行います。 ・燃費測定期間には、燃費測定状況の把握やエコドライブに関するアドバイス、参加者からの相談対応などを個別に行うことで、削減効果の向上を目指します。 ・推進員の皆さんには、このプロジェクトの結果や講習で得た知識を、推進員としての活動の中で多くの県民に伝道し、エコドライブを県内に普及していただくこととしています。
1 参加状況等 (1)参加登録自動車数 713 台 (2)結果報告自動車数 669 台
【個人自家用車の部】 ・車間距離をとって先の信号機の状況を見ながら運転しました。 ・家族が同乗した際、乗り心地がよいと言われました。 ・記録をつけると、夏場のエアコンの使用量、高速道路の使用等の影響が明確に数字として出てくるので、実 感として受け止めることが出来、日々のエアコン使用や速度、不要な荷物などを気にするようになりました。 ・オイル、オイルフィルターを交換した後、特に走行には変化はありませんでしたが燃費が格段に向上しまし た。消耗品の適切な交換の重要性に対する気付きがありました。 ・車1 台を家族(妻)と共用しているため、家族の協力を得て皆で実践できました。 ・原付バイクを購入し、通勤に使用し、車の使用を抑えました。 ・近くには徒歩で出かけるようにし、電車を使う時は駅まで公共のもの(バス)を利用するようにしました。 ・渋滞しない道を選んで走るようにしました。 ・エアコン節約のため、保冷剤を活用しました。冬は暖房節約のために膝掛けを準備しようと思います。 ・自分以外の家族が運転すると燃費が悪くなるので、家族にもエコドライブ講習を受けてもらおうと思いまし た。 ・通勤時は渋滞が多く、燃費の改善が難しかったです。 ・車間距離をあけることによる無理な割り込み、交差点でソフトスタートする時、右折車が待てなく、急な運 転をするなどの外的要素で、(自分は安全運転でも)結果的に危険が生じることがあり、エコドライブの選 択に迷いました。 ・周りの車の流れに乗れないため他の運転者に迷惑になる場合があると感じました。
報告の中には、「発進時にゆっくりスタートをすることで、後続車の迷惑にならないか?」など、不安を感じ た方も多く、その時々の交通状況によっては、徹底したエコドライブの実践が難しい場合もあるようです。自動 車の運転で最優先されるのは「安全」です。エコドライブは急な操作を行わないことが原則であり、これは当然 事故防止などの安全にも結びつきます。しかしその時の道路状況に合わせることも重要であり、臨機応変な対応 も求められるのです。 しかし、参加した方の大半が、講習会では習わなかった「新たな気づき」を得ることができたり、意識の変化 を実感していました。また、家族と協力して実施したいなどの感想もあり、周囲への広がりの効果も期待できる 結果となりました。3ヶ月間という期間のエコドライブを実体験したことにより、エコドライブの運転方法が自 然と身につき、今後の継続実施も期待できるなど、当プロジェクトは大きな効果があったと考えられます。