みなさん,右の絵を見てどう思いますか?
きれいな川や海に,お家や工場から何やらあやしい水がながれでていますね…。
 海をよ~く見てみると,赤くもわ~んとしたものがただよっていますね。
 水の中では,お魚さんたちが苦しそうです…。

 では,なんでこうなってしまったんだろう?みんなで考えてみましょう!

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 みなさん,答えがわかりましたか?
 じつはこれ,私たち人間が,お家や工場から出す「排水」が原因なのです。みんなの身近な排水はなんでしょう?
 食べ残したみそ汁,洗濯し終わったあとの水,てんぷら油,お米のとぎ汁とかですね。
 これらの排水が川や海に流れることで,川や海の水が汚れてしまうのです。

 では,排水を川や海に流すときのルールはあるのでしょうか?

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 川や海の水が,排水によって汚れることを「水質汚だく」といいます。この水質汚だくを防ぐために,お家や工場から排出される排水には,「一律排水基準」というルールが決められています。
 一律排水基準では,おもに下のような項目に対してルールが決められています。
 
項目 項目の説明(どんな意味か)
pH(水素イオン濃度) 水がどのくらい酸性・アルカリ性なのかを表します。
SS(浮遊物質) 水中の濁り具合を表します。
COD(化学的酸素要求量) 薬品によって有機物を酸化させるときに使われた酸素の量から,水の汚れ具合を表します。
BOD(生物化学的酸素要求量) 微生物が有機物を酸化するときに使った酸素の量から,水の汚れ具合を表します。
 
 CODやBODが水の汚れ具合を表す目安なのですね。この値が大きいほど、水の汚れがひどいことを表します。川ではBOD,海ではCODで表します。
 BODやCODの値の大きさとお魚さんの暮らす環境の関係を右の絵で見て参考にしましょう!
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 CODやBODを調べることは,子どもには難しいと感じましたか?じつは子供たちでも簡単に調べることができます!
 右のような「簡易キット」や川や湖にすむ生き物で水の汚れを調べることができるのです。

 私たち茨城県環境管理協会では,水戸市と協力をして毎月「千波湖環境学習会」を開催しています!千波湖環境学習会では,千波湖のまわりの自然や生き物を調べてふれあうことができます。このふれあいが,千波湖や桜川の水質汚だくを防ぐことに貢献しているのです。詳しくは下のホームページを見てください。(http://www.kankyokanri.or.jp/emai_senbako.html)

 みんなでぜひ参加してみてください!ワイワイ楽しみながら千波湖の生き物や自然とふれあいましょう☆

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 大気汚染とは、空気の中に有害な気体やとってもちいさなホコリ(微粒子)が増えて空気が汚れてしまうことをいいます。空気が汚れると人が病気になったり、森などの自然が壊されたりしてしまいます。
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 工場から出る煙や、自動車の排出ガスがおもな原因です。人間が豊かな生活をするためには、工場や自動車はなくてはならないものです。でも、それらが増えると空気の汚れもひどくなってしまうのです。
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 人が汚れた空気を吸い続けると、ぜんそくなど呼吸器の病気になります。また、煙に入っているホルムアルデヒドやダイオキシンなどの化学物質は、ガンの原因になるといわれています。
硫黄酸化物(SOx)
石油や石炭などを燃やすと発生する有毒な物質で、ぜんそくの原因になるんだ。また、酸性雨の原因にもなるんだよ。
窒素酸化物(NOx
物が燃えるときに発生する物質で、酸性雨や光化学スモッグの原因になるよ。また、体に入ると気管支炎をおこしたりもするんだ。
ダイオキシン
ゴミの焼却でプラスチックなどを燃やすと出てくる、猛毒の物質だよ。体に入ると様々な病気の原因になってしまうんだ。
CO
酸素不足の状態で燃料が燃えると発生するよ。体に入ると、血液の中で酸素を運んでいる赤血球と結びついて、一酸化炭素中毒をおこしてしまうよ。
CO2
石油や石炭、木材など炭素を含む物が燃えると発生する気体だよ。もともと空気にも含まれているけど、人間のせいで急激に増えて地球温暖化などの問題になっているよ。
ベンゼン
いろいろな工業製品の原料になる重要なものだけど、人に対して発がん性があるんだ。ガソリンにも含まれていて、自動車の排出ガスから出ているよ。
ホルムアルデヒド
自動車の排出ガスに含まれていて、発がん性があるといわれているよ。ガソリン車よりディーゼル車に多いんだ。建築用の接着剤にも使われていて、人への影響が問題になっているよ。
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 地球は太陽からの熱を受けて温まり、また同時に宇宙へ熱を出して冷めて(冷やされて)います。太陽からの熱をバランス良く受け止め、大気中に止めておく役割を果たしているのは温室効果ガスと呼ばれるガス(二酸化炭素、メタン、オゾン、一酸化二窒素、クロロフルオロカーボン)で、これらのガスのおかげで地球全体の平均気温は14℃程度に保たれてきました。
 しかし、化石燃料の使用など人間の活動や、地中にあった化石燃料を使用したり、新たな化学物質を大気中に放出することにより、温室効果ガスが増加し、太陽より受けた熱を宇宙に放出するバランスが崩れ、熱は地球上に止まる事となりました。
 このことにより、地球上の温度が上昇していく現象を地球温暖化と言います。
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 温室効果ガスの主なものとして二酸化炭素(CO2)があげられますが、これは物の燃焼(燃える)ことにより大気中の酸素(O2)と炭素(C)が結合して出来る物質です。
 人類がまだ車や電気に頼らない生活をしていた1900年代には大気中の二酸化炭素の濃度は280ppm(ppm:百万分の1の単位 1ppm=0.0001%)でしたが、2011年の世界平均濃度は約391ppm(気象庁HP)となりました。気温は1900年頃と比べ現時点では、平均0.74℃上昇しています。また、日本はこの100年で平均1.1℃上昇しています。
 0.74℃の気温上昇はたいしたことがないと思うかもしれませんが、異常に暑いと思われた年でも平均気温にすると1℃ほどしか高くありません。

 ・このまま温暖化が進むと…

<海面水位が上昇>
 小さな島国が水没し、海岸部が浸食され住む場所が少なくなる。
<生態系に影響>
 急激な気候の変化や砂漠化で動植物のすみかが減り、絶滅する種族がでる。
<氷河の減少>
 北極、南極の氷床が減り、海面上昇につながる。
<異常気象>
 海水温度の上昇により、地球上の湿度が上がってきています。そのため台風は大型化が進み被害が拡大すると言われています。
<森林火災の増加>
 大規模な森林火災が急増し、森林が育ちにくくなります。
<食糧不足>
 小規模な温暖化では、全世界での食料生産は増えますが、これ以上温暖化が進むと天候不順、病害虫の発生により農作物の生産量は減少します。
<水不足>
 異常気象、氷河の減少により飲み水として利用している淡水(地下水)の確保が出来なくなります。
<感染症の拡大>
 熱帯に生息する蚊などの発生地域が広がり、発病範囲が世界的に広がる。
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 暮らしの中でCO2を生み出すものは何でしょう?
・電気:石油、石炭、天然ガス等を燃やしてつくる
・ガス、灯油、ガソリン:燃やすことでエネルギーをつくる
・水道:飲み水(水道水)をつくるため、浄水場で電気やガスを使う
・ゴミ:燃やして灰にする

 これらのことは、人が生活をしていく上で必要なことですが、何かすれば必ずCO2は発生します。でも、知恵と工夫とちょっとの我慢でCO2が減らせます。
 ここで、ちょっとだけ難しいお話を・・・。
 石炭、石油、ガス等を私たちはエネルギーとして生活に使用していますが、私たちのもとに来るまでには失って(損失エネルギー)しまっているエネルギーが多くあります。
 例えば、車に使っているガソリン。産出国から日本に運んで来るまでに船で運びます。また、港からガソリンスタンドにはトラックで運びます。エコドライブを心掛けて使用するガソリンを減らすと、自家用車から出るCO2が減ると同時に、運んでくる燃料も少なくてすみます。
 電気も同じように、発電するための燃料を運んできます。電気はためて使うことが出来ないため、いつも作りたてで、消費に合わせて発電しています。さらに、足りないと停電してしまうので、消費量より少し多めに作っています。また、電気を各家庭に届けるのに送電線を使っていますが、送るときにエネルギーを失っています。各家庭がちょっとずつ減らすことが、実は大きな温暖化防止に繋がっているのです。
 2011年度の日本のエネルギーで実際に私たちが使ったエネルギーは全体の約30%で、残りは損失エネルギーとして消費されてしまいました。
 エコ生活を実施するのに大切なことは「続けること」です。そのためには無理のないプランニングが必要とされます。「省エネのためにエアコンやめるぞ」とか「車での通勤をやめて自転車だ」などいきなり高い目標を設定すると続きませんし、むしろ体調を壊してしまいます。まずは、「今日は暖かいからこたつだけにしよう」、「天気がいいから自転車に乗ろう」から始めましょう。

 

◆私たちができること

 現在、国民1人あたりが家庭から排出する二酸化炭素は1日平均で約6kg。自分にできることからひとつひとつ、取組を積み重ねて二酸化炭素の排出量を減らしましょう。

詳しくは下記又は右の画像をクリックして下さい。
    ↓  ↓
私たちができること(全国地球温暖化防止活動推進センター)

  私たちができること
(全国地球温暖化防止活動推進センター)
 
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